長引く腰痛・背中の症状

上記の腰痛症状も、根本的な原因は筋肉を包み込んでいる「筋膜」「結合組織」と言われる身体全体を包む「組織」の歪みが要因であることが多いです。

初めは小さな”歪み”が姿勢や動作の癖、靴などの環境要因によって複雑に絡み合って原因をわかりにくくしています。

人は元々、「自己組織化」と言って本来の身体に優しい”楽”なところを探し自己調整する機能がありますが、”歪み”が”歪みを作り”本来の機能を維持することが困難になることがあります。

歪みが小さく・歪み箇所が少ないうちに適切に対処しないと、痛みの原因がわかりにくくなり、症状の改善にも時間を必要としてしまうことになります。

加齢とともに身体も痛みをかばいきれなくなり、身体の負担は限界に達して最悪な状況になってしまいます。

痛みや痺れで動けなくなる前に、身体の状態を適切に改善していけば、先ほどお話した人に備わっている「自己組織化」と言われる身体に備わった”適切”な運動＝”楽”な動作へと誘導し自然に治ろうとする力（自然治癒力）によって痛みや痺れの症状から解放されていきます。

一般的に言われる背骨とは「脊柱」と言われる小さな骨が積み重なって構成されています。

そして、その小さな骨の積み重なりが崩れないように小さな筋肉や靭帯と言われる「結合組織」によって支えられています。

しかし、一般的にイメージする骨のつながり「関節」は、腕や脚といった「四肢」の関節よりも不安定で動きも少ない関節です。動きの大きい腕や脚の運動を上手く行うためにバランスを取らなくてはならないため、ストレスも非常に大きくかかります。はじめに話したように、小さな筋や靭帯の「結合組織」を上手く「振る舞わせる」ために筋膜が大きな役割を果たします。

筋の疲労は血の流れが悪くなり疲労物質（老廃物）が濾過されないことで起きることはご存知の方も多いかと思います。しかし、血の流れを良くしているのも”筋膜”の大きな役割になります。

腰痛の根本的な原因改善には、脊柱や骨盤だけではなく全身の筋肉を適切なタイミングで運動に変換していく「筋膜」の歪みを整え、運動を正しい形で振る舞わせる本来の役割を維持していくことが必要です。

全身の骨や筋肉を包む膜＝「筋膜」の歪みを整えない限り、マッサージや痛み止め薬、注射などを使っても、一時的な痛みや不調の緩和はできても根本改善はできず、症状を繰り返してしまう”負のループ”症状の再発を繰り返します。

腰痛の改善には症状の再発を予防するため、定期的に筋膜を整え、”動作”姿勢が改善することで身体は適切な運動が振る舞われ、運動が適正化されることが症状の予防にもつながります。

身体に一番優しいのは定期的なメンテナンスによる予防です。身体に優しいことは”お財布”にも優しいので強くオススメします。

腰痛・ぎっくり腰の根本改善の施術

当院では身体の症状の根本改善を目的に施術プログラムを立てていきます。その為、なかなか改善しない症状は痛みや不調の箇所とは別のところに存在していることが多くあります。

例えば、腰痛の発症が足の状態や姿勢から起こるケースなどもあります。お客さまが気にもとめなかった箇所から、痛みや不調の要因が見つかることがあります。その為、詳しいお話や施術後の経過観察によって根本原因を見つけていく必要があります。